熊八あさり
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アサリの保護と育成

アサリを食害から
守るために

被覆網

干潟面に網をかぶせて固定することにより、アサリを食害から守り、波浪による流出を防ぐ方法です。
全国的にも行われている対策のひとつです。

アサリの稚貝が生息する干潟に4m×4mの網を張っていきます。

②干潟に打ち込んだ杭とロープで網を固定します

③アサリが大きく育ってきたら網をめくって漁獲して、また網を戻す作業を繰り返していきます。

広大な干潟に網を張っていくのは、気が遠くなる作業です。しかも、潮の満ち引きに合わせて行わなければならないので、時間との戦いになります。

しかしせっかく張った網も、強靭な歯を持つクロダイ(九州ではチヌと呼ばれる魚)に網を食い破られてしまうこともあります。網に穴が開いてしまうと、そこから別の食害生物も侵入してしまうので、被覆網を張ったとしても、食害被害を完全には防ぎきれないのが現状です。

さらには被覆網には、カキや海藻などが付着することもあります。網が重くなるとともに網の目が詰まり、網の下に泥や砂が溜まって、アサリの成長生残に悪影響があります。
付着生物の除去や網の張り替えなど、被覆網のメンテナンスは、とっても重要で大変な作業です。

垂下式育成

八代うまかアサリ研究会では、アサリの垂下式育成に挑戦しています

アサリを網袋やカゴなどに入れて海に浮かべて育てる方法で、食害からアサリを守ることができます。また、海底ではなく海水中にアサリを置くことで、餌のプランクトンを多く得られるため、身が大きく太りやすいと言われています。

垂下カゴにセンサーをつけて海の状況を計測

まずは実証実験として、簡易な手法でトライしています。
このカゴの中にアサリの稚貝を入れ、プランクトンが多い海域に浮かべて育てます。
2週間に1回程度の頻度で点検を行い、アサリの状態や垂下式資材のメンテナンスを行っています。

垂下式アサリの成長具合や旨味成分を、定期的に計測・分析しています。

アサリのサイズ計測を行っている様子